商品写真を魅力的に!GIMP 2.8で背景をぼかす方法
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GIMPはかれこれ何年もお世話になっている無料のフォトレタッチソフトです。
無料ソフトとは言え、かなりの機能があり、写真をちょっといじるくらいであればGIMPでも十分。全く不便を感じないどころか、「これが無料なんて!」と感動するほどの機能が充実しています。
撮影した商品の写真はGIMPで背景をぼかしてちょっくら「演出」することも。今回はその方法をご紹介します。
手元にこれという雑貨の写真がなかったので、イタリアで出逢った凛々しいにゃんこの写真で解説。
もくじ
- 画像(レイヤー)を複製
- 複製した画像(レイヤー)をぼかす
- 複製した画像(レイヤー)に、レイヤーマスクを追加
- ブレンドツールで手前に向かってぼかしを弱める
- 目立たせたい部分は消しゴムツールではっきりさせる
- まとめ
1. 画像(レイヤー)を複製
まずは加工したい画像をGIMPで開いたら、レイヤーをコピーします。
右メニューで画像(レイヤー)をクリックして選択したら、メニュー下の「レイヤーを複製ボタンをクリック。
すると、右のように画像(レイヤー)が複製されます。
2. 複製した画像(レイヤー)をぼかす
次に、コピーしたレイヤーが選択されているのを確認したら、上メニューの[フィルター]>[ぼかし]>[ガウスぼかし]を選択。
すると、ガウスぼかしの設定画面が出るので、設定していきます。
ぼかし半径の数字が大きいほど、ぼかしが大きくなります。ここではぼかし半径(水平・垂直)をそれぞれ「20」に設定。
画像のサイズによってぼけ具合も変わってきますので、この辺は適宜調節してみて下さい。
これで、複製したレイヤーにぼかしが加わりました。
3. 複製した画像(レイヤー)に、レイヤーマスクを追加
右メニューからレイヤーを選び右クリックで[レイヤーマスクの追加]を選択します。
※または、上メニューから[レイヤー]>[レイヤーマスク]>[レイヤーマスクの追加]でもOK。
ここでは「完全不透明(白)」を選択し、「追加」をクリック。
右メニューを見ると、レイヤーにレイヤーマスクが追加されたのが確認出来ます。
これ以降の作業では、レイヤーマスクを使った作業になるので、レイヤー本体ではなくレイヤーマスクが選択されていることを確認した上で進めて下さい。
※レイヤーマスクをクリックすれば、本体ではなくレイヤーマスクが選択されます。
4. ブレンドツールで手前に向かってぼかしを弱める
左メニューの「ブレンド」を選択。
描画色が白・背景色が黒に設定されていることを確認。
更に左メニューの「ツールオプション」で、グラデーションが「描画色から背景色」になっていることを確認します。
形状は「線形」です。
次に、画像の上(奥)から下(手前)に向かってドラッグ。
すると、手前に向かってぼかしが薄くなります。
ドラッグの長さや場所によって、ぼかしが消えるグラデーションの強さが変わってきますので、色々試してみて下さい。
5. 目立たせたい部分は消しゴムツールではっきりさせる
次に、左メニューから消しゴムツールを選びます。
ツールオプションで、ブラシのタイプとサイズを選択。
ブラシのタイプはふんわり系で、サイズははっきりさせたい部分の大きさに合わせて設定して下さい。
あとは、猫の輪郭に合わせて消しゴムでぼかしを消していくだけです。
多少ははみだしても大丈夫ですが、あまりはみ出しすぎるとぼかしたい部分のぼけが消えてしまいます。
細かい部分はブラシサイズを小さめにすると良いでしょう。
ぼかしが消されると、下のレイヤー(元画像)が出てくるため、そこだけはっきりとした画像になったように見えます。これで完成です!
ぼかしの消し残しがないかどうかは、下のレイヤー(元画像)を非表示(目のマークをクリック)にして確認してみましょう。
また、消しゴムツールの「不透明度」を下げると、ぼかしの消し具合を弱くすることが出来ます。例えば奥に他にも被写体があり、ぼかしを少しだけ弱くしたい場合などに便利です。
まとめ
慣れれば1~2分で出来る作業です。「いいカメラなんて持っていないけど・・・」という人も大丈夫(笑)!?
写真はECサイトの要です。写真の良し悪しが制約率を左右すると言っても過言ではありません。「ちょっと背景をぼかしたい」時には、GIMPでさくっと「演出」してみましょう。
こちらの本にも、私のやっているのとわずかに違うものの、ぼかし方法が載っていました。
できるクリエイター GIMP 2.8独習ナビ Windows&Mac OS X対応 (できるクリエイターシリーズ)
- 出版社 インプレスジャパン
- 著者 ドルバッキーヨウコ, オブスキュアインク, できるシリーズ編集部
- 価格 ¥ 2,138
- 発売日 2013/2/22