Welcart カスタマイズ ブログ

代引き以外の支払方法で手数料を設定する方法

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Welcartでは、支払い方法への手数料としては代引き手数料のみがデフォルトで設定できます。しかし、他の支払い方法で手数料を加算したい場合も結構あります。

Welcartでは、代引き手数料の金額部分や文言にフィルターが用意されており、functions.phpにフィルターフックを設置して「代引き手数料」を書き換えする方法で、他の支払方法でも手数料を加算することが出来なくもないです。

そんなわけで、代金引換と併用出来るように配慮して、カスタマイズを行ってみました。

関連として、配送オプションで手数料を追加する方法は、以下の記事をご覧下さい。

配送オプションで料金を追加する方法 － 関連記事

もくじ

1. 利用するフック
2. functions.phpにフィルターフックを記述
3. カスタマイズのアレンジ
4. まとめ

1. 利用するフィルターフック

今回のフィルターフックでの書き換えは、全部で三箇所です。代引きの金額部分と、確認ページで出力される「代引き手数料」というテキスト部分、更にメール内での文言となります。

代引き手数料の金額部分

「代引き手数料」のテキスト部分

メールの文言

メールについては、ちょうどいい場所にフックがないため、「お支払い金額」の下に注意書きとして文字を入れるという、苦渋の対策です。

支払設定のところで、今回設定したいコンビニ払いなどの決済種別を「後払い」ではなく「代金引換」とすれば、フックで「手数料」として明細に表示出来なくもないです。ただ、ポイント加算の時期は入金時でなくなるなど、ズレが生じることになります。

2. functions.phpにフィルターフックを記述

今回の例では、以下のようにしました。

• Welcartの「基本設定」の「支払方法」で、「コンビニ払い」という支払方法名を設定。
• 支払い方法で「コンビニ払い」が選択された際に、手数料200円を加算。

バックエンドでの設定はこのような感じです。

設定が出来たら、以下のコードをfunctions.phpに記載します。

//コンビニ払いの時、手数料200円を加算
add_filter('usces_filter_getCODFee', 'my_filter_getCODFee', 10, 3);
function my_filter_getCODFee($fee, $payment_name, $amount_by_cod){
    if($payment_name == "コンビニ払い"){
            $fee = 200;
    }
    return $fee;
}
//コンビニ払いの時、手数料名称を出力
add_filter('usces_filter_cod_label', 'my_filter_cod_label', 10, 1);
function my_filter_cod_label(){
    global $usces_entries;
    if($usces_entries['order']['payment_name'] == "コンビニ払い"){
        $text = "コンビニ払い手数料";
    } else {
        $text = __('COD fee', 'usces');
    }
    return $text;
}
//メールで「コンビニ払い手数料」の金額を案内
add_filter('usces_filter_order_confirm_mail_meisai', 'my_order_confirm_mail_meisai', 10, 3);
function my_order_confirm_mail_meisai($meisai, $data, $cart){
    if($data[order_payment_name] == "コンビニ払い"){
        $meisai .= "※上記お支払い金額にはコンビニ払い手数料（" . usces_crform( $data['order_cod_fee'], true, false, 'return' ) . "）が含まれております。\r\n";
    }
    return $meisai;
}

これで完了です。

add_filter(‘usces_filter_send_order_mail_meisai’,’my_order_confirm_mail_meisai’, 10, 3);

顧客が「コンビニ払い」を選択した際、代引き手数料の金額とテキストが、フィルターによって変わって出力されるようになります。

この画像の例では、コンビニ払い手数料にも課税されています（＝手数料200円は税抜き価格）。

Welcartの基本設定で、「消費税区分」を「税別（外税）」としている場合は、課税対象をどの範囲にするのか、必ず確認しておきましょう。

3. カスタマイズのアレンジ

定額の手数料ではなく、「商品合計金額の○％」等としたい場合は、以下のようにします。

例：支払い方法が「Paypal」の場合に、商品合計金額の3.5%を手数料とする

//Paypalの時、手数料3.5%を加算
add_filter('usces_filter_getCODFee', 'my_filter_getCODFee', 10, 3);
function my_filter_getCODFee($fee, $payment_name, $amount_by_cod){
    global $usces_entries;
    $total_items_price = $usces_entries['order']['total_items_price'];
    if($payment_name == "Paypal"){
            $fee = $total_items_price * 0.035;
    }
    return $fee;
}
//.....後略

手数料は「商品合計」から計算されます。Welcartの「基本設定」の消費税設定が「税込」なら税込価格から3.5%、「税別」なら税別価格から3.5%です。

上の画像の例では、設定は以下のようになっています。

• 税別価格の「商品合計」に、3.5%を加算
• その後、送料も含めた全体の合計に消費税を加算

表示を「税別」としている場合には、Welcartの「基本設定」で、消費税の対象範囲を送料や手数料にも課しているか等々の設定にも気をつけ、きちんと計算された額になるかどうか、必ずテストしましょう。

4. まとめ

Welcartは、現時点では「代引きの手数料」の課金しか出来ない為、それ以外での支払い方法の手数料課金はやはりどこかしら無理はあります。

代引きは使わない場合でしたら、「代引き」関連の文言等を全てを書き換えても問題ないため、カスタマイズコードはもう少しシンプルなものになると思います。

この方法で、代引き以外の方法での手数料課金もとりあえずは出来なくもないので、もし困っている方がいらしたら試してみて下さい。

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