Welcartにも使えそうなコードも!「PHPプログラミングの教科書」
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さて、WelcartのカスタマイズにはPHPの学習が欠かせません。私はかれこれ2冊、PHP初心者用の本をやりました。
- 「最初に「読む」PHP」クジラ飛行机(ソシム)
- 「PHPプログラミングの教科書」西沢直樹(ソフトバンククリエイティブ)
で、圧倒的に良かったのは後者「PHPプログラミングの教科書」です!
私は理系学生だったその昔、「Fortrun(フォートラン)」なるプログラミング言語の必修授業を受けましたが、はっきり言ってさっぱり、「可」でようやく単位をとった人間で、決してプログラマーに向いているオツムではありません。
PHPの学習においても、私の脳は基本的に眠気を感じるようで、1冊終えるのに1ヶ月以上とかなりの苦労がありました。が、それでも「PHPプログラミングの教科書」のほうは、解かり易く苦痛が少なかった(笑)です。
説明が簡潔でむしろわかりやすい
『最初に読むPHP』も悪くはないとは思いますが、説明が噛み砕きすぎなのか「結局何やってるのかわからない」感がありました。
『PHPプログラミングの教科書』のほうは、プログラムの目的と動作がさくっとまとめられており、プログラミングの考え方が俯瞰的に理解しやすかったです。
「○○を計算したい」→「そんな時はこの関数!」みたいな感じ。
『最初に読むPHP』のほうは、「△△という関数はこう動く」→「こういうプログラムを組んでこう動かせます」みたいな流れだったので、作りが結構違ってます。この辺は好みかもしれません。
更に、プログラムがどのように動いているかイメージ出来るイラストも、理解の助けになりました。
キャラは何だかアメコミ?っぽいですが(笑)。
数学の数式なども、「数字をグラフや図形にできれば解けたも同然」ですが、まさにそんな感じ(?)です。絵にすると、数式と言うのは途端にわかりやすくなるものです。いやはや有難い。
Welcartのカスタマイズでも使えそう
「これ、Welcartの送料計算のカスタマイズに出てきた!」なコードもありました。
Welcartでは、フックを使った送料カスタマイズ(これとかこれなど)が結構頻繁に出てきます。そこで必要なのが、functionで始まるユーザー定義関数というやつです。
※PHPでは、表示を命令する「echo」や、日付を取得する「date」といった関数が既に用意されています。そうでなくて自分で関数を作りたい場合、functionというコードを使って、自分で関数を作ることが出来ます。
この本では、そのユーザー定義関数の説明の部分で、「商品代金に送料500円を足すtotal_priceというユーザー定義関数を作ろう」という項目がありました。
function total_price((2)商品代金を受け取る) {
(3)商品代金に送料を加算する
(4)合計金額を返す
}
echo total_price((1)商品代金を渡す);「PHPプログラミングの教科書」p.122 functionとは?より抜粋
この辺、Welcartのカスタマイズとかなり近い(というか、まんま?)ですね。
この基本を理解できるようになるだけでも、Welcartのカスタマイズがかなり楽になります。
データベースとの連携も
WordPressをやると必ずセットになってくる、データベース。
この本ではWordPressからではないものの、データベースとの連携した簡単なPHPコードの書き方も学べます。
恐らくこの辺、もっと勉強すれば、「データベースから、Welcartのユーザーのポイント記録を取り出して、○○する」的なことも出来るようになるかと思います。
「PHPプログラミングの教科書」感想まとめ
この本の範囲ではそこまで高度なことは出来ないとは言え、「あれってこういうことだったのか!」な感動が結構あった、WelcartユーザーのPHP入門にはかなり勉強になる本でした。
WordPressのPHPの書き方も、それはそれでルールはありますが、もちろんWordPressユーザーとしても勉強になります。
プログラミングなるものに心を動かされない性分のためか、2周目はまだ取り組めていませんが、また時間を置いてやってみようと思います。
PHPプログラミングの教科書
- 出版社 ソフトバンククリエイティブ
- 著者 西沢 直木
- 価格 ¥ 2,678
- 発売日 2012/8/1