受注リストの対応状況ステータスを増やす方法
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Welcartの受注データで、通常は「新規受付」「取り寄せ中」「キャンセル」「発送済み」しかない対応状況の文言を、フックで増やす方法です。
例えば後払いの注文の時などは、「NP払い待ち」や「銀行振込待ち」などの文言を増やして、受注リスト管理の役に立てることが出来ます。
もくじ
1. 使用するフック
今回利用するフックは、以下の通りです。
- フックの記述:usces_filter_management_status
- フックの場所:classes/orderList.class.php
orderList.class.phpのわりとはじめのほうに、フックが記述されています。
もともとの「対応状況」ステータスは、arrayの配列の中に組み込まれています。
$management_status = array( 'duringorder' => __('temporaly out of stock', 'usces'), 'cancel' => __('Cancel', 'usces'), 'completion' => __('It has sent it out.', 'usces'), 'estimate' => __('An estimate', 'usces'), 'adminorder' => __('Management of Note', 'usces'), 'continuation' => __('Continuation', 'usces'), 'termination' => __('Termination', 'usces') );
※デフォルトでの処理状況の文言(「新規受付」「キャンセル」など)は、ファイル上ではテキストドメインで書かれています。WordPressのバックヤードの使用言語により、出力されるテキストが異なります。(テキストドメインについてはこちら)
この配列に追加する形で、functions.phpに記述を行います。
2. functions.phpにコードを記述
使用中テーマのfunctions.phpに、以下のコードを記述。
add_filter('usces_filter_management_status','my_filter_management_status', 10); function my_filter_management_status($management_status){ $management_status += array( 'np' => 'NP払い待ち', 'post' => '振込待ち', ); return $management_status; }
追加したいステータスは、上記4~5行目のように記述し、カンマで区切って追加していきます。
※日本語のみで使うことを想定していますので、ここではデフォルトのようにテキストドメインを使う必要はありません。
この辺りの記述の理解は、PHPの連想配列などの知識が必要になります。PHP基礎本には必ず記載されている内容です。
今回は、既にある連想配列にデータを追加する方法について、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
【PHP】連想配列、配列への追加 - Qiita
このフックを記述だけで、受注一覧リストでも、新しく追加した処理状態での絞り込みも可能になります。
3. まとめ
Welcartのデフォルトでの処理状態の文言は、前払い発送を前提とした感じで作られています。
このカスタマイズは、後払いがある場合や、予約受注などがある場合に、それらを状況別にリストで見たい場合に向いていると思います。