ECマーチャントなら読んでおきたい「なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか」
スポンサーリンク
このブログでは珍しいビジネス本。ビジネス本は色々読んでますが、これはECサイトに関わる人なら読んでおきたい一冊として紹介です。
「物を売るとは何か」を改めて考えさせてくれる良い本でした。ECサイト運営者だけでなく、普通のビジネスマンにも読み応えのある本だと思います。発売は日経BPマーケティング。
中小企業がECで成功するには
物販をやっている中で時々頭をかすめるのは、「イオンや大手が参入したら終わりだな」的なこと。
経費をかけて新しい独自の商品の仕入れに成功したとしても、大手がその仕入先とウン千万円単位で契約にサインでもしたら、全て水の泡になってしまいます。
彼らと同じ土壌で戦っては、疲弊して終わり。それではどうしたらいいのか?
それこそが筆者が多くの例を掲げて提唱する「唯一化」、真似されないものを作ることです。
唯一のものというのは、例えば・・・
- ファンやコミュニティー
- 商品の裏にあるストーリー
- 顧客が自由に自分の商品をつくれるカスタマイズ性
- 買うことで社会に貢献しているという付加価値
などです。
例えばAmazonのサイトを見るとわかると思いますが、巨大なECサイトはそれらを全てそぎ落として「品揃え」と「価格」と言う点で他を圧倒しています。
当然、同じものを同じように売っても、我々には勝ち目はありません。
しかし、小さいからこそ出来る物の売り方があるわけです。それらは例え大手や他社に真似されたとしても、ファンやストーリーまでは真似できません。
体力のない小さな会社こそ、人とは違うものを売れ。基本的なことですが、改めて勉強になりました。
勉強になる海外事例
この本では25の海外事例を元に、我々が何を見習うべきかが解説されています。筆者のブログではこういった事例が毎日更新されているので、まずは目を通しておいて損はないでしょう。私は本を読んで早速RSSを登録しました。
海外ECサイト事例に学ぶ、売上アップのノウハウ ー ネットコンシェルジュブログ
読んでいると「海外での勝負をもっと考えねば」というやる気も湧き上がってきます。
日本はこれからどんどん人口が減り市場が小さくなるので、「ECサイトの売上もあと数年で頭打ち、その後は減る一方」だと、以前セミナーで講師が言っていました。
こういった海外事例を学びながら、独自の新しい商品やサービスを世界に発信する準備もそろそろ始めたいところです。
この本に向いている人
- 何故売り上げが伸びないのかと悩んでいるECサイト運営者
- 起業してみたはいいけど、なんだか最近見失っている人
- これから自分でビジネスを起こしたい人
タイトルとしては「ECサイト」とありますが、普通のビジネスマンにも非常に勉強になる本だと思います。
なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか?
- 出版社 日経BPコンサルティング
- 著者 尼口友厚
- 価格 ¥ 1,944
- 発売日 2013/9/20