海外からの仕入れで注意すべき5つのリスク

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最近気張ったコードのカスタマイズばかり書いているので、たまにはECサイトの裏側的な話でも。

私が運営中のECサイトで販売している商材の中には、海外からの直輸入品があります。海外とのやり取り、それは苦労の連続です。というか、苦労しかありません。

関税の書類

自分が日本人でなければ、また売る場所が日本でなければ、ここまで骨が折れることはないと思います。これまでの経験から感じた、輸入販売のポイントなど書いてみます。

もくじ

  1. 為替レートに大きく左右される
  2. 品質に難有りな場合が多い
  3. カラ返事と嘘をつく人たち
  4. 送金は到着後が鉄則、送金手数料は話し合い
  5. 大手に参入されたら終わり
  6. まとめ

1. 為替レートに大きく左右される

2010年頃は超円高で、1ドル80円程度でした。今は1ドル100円を超えています。それだけで仕入れ価格は20%UPです。ユーロにしてみれば、2010年頃は1ユーロ100円程度だったのが、現在は140円です。こうなると仕入れだけでもう40%UP。

関税も円換算したものに掛けられるため、当然その分のコストも増えます。

為替に左右されやすい

為替の上昇だけではなく、仕入先は常に二言目には「値上げします」。結局、レートの20%UPどころでは済みません。

Apple社のiPodなども円安で値上げになっているので、為替レートを販売価格に転嫁することは珍しいことではありませんが、価格を変更することは仕事が増える(=コストがかかる)ことに繋がります。

為替レートが50%程度変わっても大丈夫なように、販売価格を予め設定するのもひとつの手でしょう。小さなECサイトこそ、価格で勝負ではなく、価値で勝負ですから・・・。

2. 品質に難有りな場合が多い

品質のひどさには何度も泣かされました。輸出している彼らからしたら飽くまでも「普通」(もしくはそれ以上)。しかし日本ではB品にも成り得ないくらいのひどいもので、直せるものはこちらで直して販売したこと数知れず。

縫い方がこんなだったりとか

縫い方がこんなだったりとか(まだマシなほう)

何度も「どうしてこんなにひどいのか?これじゃ値引きしてもらうしかない」と問い合わせても、

「どこが悪いのかわからない」

「アメリカにも売っているけど、そんな文句を言われたことは一度もない」

「何故そんなことを言うのかわからない」

・・・。しかしこれらは、彼らの偽らざる正直な返事であります。

日本は恐らく世界一「品質にうるさい」国です。その「品質にうるさい」国で、「品質にうるさくない」国のものを売るのは、非常に難しいと感じました。

3. カラ返事と嘘をつく人たち

これはもう、日本で働いている人間からしたら「ありえない」ですが、日本はこれまた恐らく世界一「モラルが高い」国。他の国の人も同じだと思ってはいけません。

日本人と同じと思ってはいけない

「綿100%」と聞いて輸入したものが、届いた現物を見てみるとどうしても綿100%には思えない。3回位問い詰めて、ようやく「あ、やっぱりポリ15%入ってたかも」とか言い出す具合です。このようなことで、お客様に謝罪したことも1回や2回ではありません。

地球上には「嘘を言ってもその場が治まるならOK」という文化の人々もいます。悪気があってやっているわけではありません。彼らにとっては飽くまでも「普通」のことです。私達が日本で育った人間だから、そして日本で商売をしようとするから、イライラしてしまうだけです。

注文した商品と全然違うものが届いたこともありました。問い詰めようとも「きちんと確認したのに何故!?おかしい!」ととぼけたり、「それ売ればいいじゃん」と平気で言ったりします。

この程度ならまだいいかもしれません。お金だけパクられたという人もいますからね。

4. 送金は到着後が鉄則、またはL/Cで

仕入先との契約にもよりますが、送金は「到着して商品の中身を確認してから」が鉄則です。私が運営中のECサイトで言うと、とある仕入先では最初は「前金として50%、到着後に50%」という契約でしたが、信頼関係が出来た後は「到着後に100%支払い」に。

送金は商品到着後に

小口の取引ではあまり使われませんが、L/C(信用状Letter of Credit)も一つの手です。ただ、書類を作るのに銀行の審査が必要だったりと、手続きも煩雑になります。輸出者も輸入者もリスクが減るので、双方の精神衛生にはよい取引です。

送金手数料についても、予め話しておきましょう。手数料もバカになりません。

5. 大手に参入されたら終わり

小さなお店で一番困るのは、流通や商社の参入です。ちまちま輸入している我らに代わって現地に行き「じゃ、とりあえず」と札束詰まれた日には、私達の商売は終わり。今までの投資も水の泡です。

大手に契約されたら終わり

国内の小さな生産者の周りでも、「イオンが近くの畑をごっそり買い取った」などという、えげつない噂も普通に耳にします。

これに対抗するには、「日ごろからファンを育てること」や「お客様との信頼関係を築くこと」しかないでしょうかね。それも、そもそも日本で売るに耐える「まともな商品」が輸入できてこそではありますが・・・。

6. まとめ

これらの事情は、当然ですが、相手国の文化や担当者の人間性によっても異なってくるとは思います。

適当な仕事も品質も、どれも彼らにとってみれば「普通」。「普通」ならまだしも、「ものすごく頑張って仕事してる」「うちの商品は世界一の品質」と思い込んでいるところがあったりするからまた参ります。

それが日本では通用しないことをわかってもらうのは、日本人に「適当に返事もしておけばいいし、品質もそこそこでもOK」ということを逆に納得させることと同じくらい難しいです。

「日本で売れる商品を問題なく輸入する」には、

  • 現地に日本人スタッフがいること
  • 直接買い付けに行き、確認出来た商品以外は買わない

くらいでないと、難しいですね。

頭ごなしに「こんな品質じゃ日本では売れない」と言うと、彼らのプライドにも傷がつき関係が悪化します。「この品質だと私達のクライアントに売るのは難しい」と、うまく和らげてコミュニケーションを取るテクニックも、時には必要です。

2 Responses to “海外からの仕入れで注意すべき5つのリスク”

  1. makoto より:

    初めまして。
    海外の仕入れ商品はどうやって探していますか?
    差し支えなければ教えて下さい。

    • まめ子(管理人) より:

      こんにちは。基本は足・紹介、それ以外では展示会ですね。

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